人形制作
主題歌
音楽
脚本
太田龍馬・蜂須賀健太郎
アニメーション
ディレクター
難波勝彦
アソシエイト
アニメーション
和智梓未
録音・整音
西山英樹
製作
原案・監督
制作プロダクション
製作・配給
『Alice in Dreamland』
フィルムパートナーズ
現在最も注目されてる人形作家・清水真理と、映画『サンタクロースがやってきた』が話題となった監督•蜂須賀健太郎がおくる映画『Alice in Dreamland アリス•イン•ドリームランド』。これは球体関節人形を撮影し、コンピュータ上でフラッシュ技法とカット・アウト技法を併用して作った独創的なアニメーション映画です。
登場するメイン・キャラクターはなんと20体以上、すべて手作りの人形たちです。主人公アリス、姉の他、白うさぎ、イカレ帽子屋、ねむりねずみ、ライオン、ユニコーン、ハンプティ・ダンプティなどなど『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』で、おなじみのキャラクターばかり。
声の出演は、アリス役に『ラブライブ!』『宇宙戦艦ヤマト2199』の内田彩、相棒の白うさぎ役に『うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ』『進撃の巨人』の下野紘、対する闇の役に『おじゃる丸』『DD北斗の拳』の一条和矢。他に勝田詩織、橋本まい、川口翔、松下悠矢、佐藤俊輔、山口立花子、赤山健太などの豪華人気声優群が出演。
主題歌は、映画『花宵道中』テーマ音楽 『ラピスラズリ』や、10周年記念アルバム『Cosmopolitan』など、「オルタナティヴミュージック」と高く評価される黒色すみれ。音楽はダークな世界観を得意とする作曲家arai tasuku。
さらにこの作品は、プレスコという手法により、先に声優たちが演じるのを録音、それにあわせてアニメーション制作が進められました。
映画の資金調達は、昨年より並行してクラウド・ファンディングでも行われ、高い目標金額にも関わらずそれを上回る金額が達成、作品への関心度の高さがうかがわれます。
第30回福岡アジア映画祭(7/6〜7/10)に正式出品決定!
Comments
とてもユニークで楽しい作品でした。蜂須賀監督の作品は、いつも夢があって、爽やかな気持ちにさせてくれます。今回の作品は、最初、ちょっとダークな感じですが、最後は、やはり爽やかにさせてくれます。普通のアニメやクレイアニメでもなく、大変な作業によって生み出された新しいジャンルのアニメの誕生を祝福したいと思います。
前田秀一郎(福岡アジア映画祭ディレクター)
人形劇の映画、正直最初は世界に入り込めるのか不安だった。
しかし観始めたら、あっという間に私は、ドリームランドに引き込まれていた。
見事なアナログとデジタルの融合。
子供の頃の感覚に戻るというよりは、大人のままで、存分に喜びや悲しみの共感を持てる不思議で素敵な、とても美しい作品でした。
脚本も監督も男性だなんて・・・やられた。
広澤草(女優)
『アリス・イン・ドリームランド』を観せて戴き、何とも不思議な雰囲気に、ファンタスティックとは、こういう世界を言うのだな…と思いました。
常々、映画は文学に近いと考えていましたが、この作品は「詩」ですね。3Dを駆使して、より実際に生命が宿っているかのように、見せる作品ではなく、人形を人形のまま、「生命あるもの」として物語を演じさせている手腕に感心しました。初め無表情だった人形たちが、見終わる頃には、血が通って見えたのは、実に不思議です。楽しいというより素敵でした!!
つじ伸一(作詞家)
アリスの顔がよく知っている誰かに似ているような気がして困惑する。白い頬の少女の瞳は美しく淋しげで、指先はやわらかい表情をたたえていた。闇に誘われ、深く迷う不思議の国。闇の欠片、花の香り、夢のあちら側。帰り道、余韻を纏い闇に振り返る。
優恵(モデル・俳優)
「アリス・イン・ドリームランド」は、清水真理さんの作った球体関節人形というアナログな素材を、デジタルで(コンピュータ上で)動きを作りだした作品である。そして人形という表情の固定された素材を使って、ドラマ的感情表現を生み出している。ルイス・キャロルの「アリス」をベースに、それらを組み合わせ、融合させて作品世界を作り上げた、蜂須賀健太郎監督の頭の中こそ「ワンダーランド」そのものだ。
児玉高志(映画監督)
僕たちも実は誰かに思われている存在で、その思いがなくなれば、まるで魂が消えた人形のようになってしまうかもしれない。しかしこの映画はそれをネガティブに捉えない。そう、「思い続ける」事でもう一つの世界が開けるのだ。
切通理作(映画評論家)